はーんぐりー

<歌舞伎*ガーリー>

視界がぐわん、と、動いた瞬間には僕はもう膝をついて倒れ込んでしまっていた。
要するに、どういう事だ。
変にチカチカする視界と、ひゅっ、という乾いた声。声っていうか、息。呼吸のなり損ない、みたいな。
ぱたぱた涙が零れて、あー、これもしかしなくても過呼吸じゃない?
ちょっと、アブナイ感じの。

なんて、現実では冷静になれるはずもなく、呼吸ができてないっていうのに僕は自分で自分の喉を掴んでうずくまっているだけだ。
独りになりたくて席を外した途端にこれだから、本当に嫌になる。周りには誰もいない。
これ、独りで死んじゃうパターンだったりして。
ぼくのにじゅうねんとぷらすなんねんかのじんせいはかこきゅうなんかでまくをとじます
せめて隣に誰かいてほしかった。

バシャ、掠れた音がして、焼きたての食パンとベーコンと卵の匂いが鼻先を掠める。
未だにぐわんぐわんしている視界に映るのは……誰?
涙でか酸欠でかは分からないけど、ともかく視界は歪んでる。
ぎゅうっと首を掴んでいる手に力が籠もる。
手の甲には、紙の感触。
これもしかして紙袋なんじゃないの。一体誰が?

「だいじょーぶよ。ゆっくりで良いけんね」

ああ彼はきっと、

</歌舞伎*ガーリー>


相変わらず長い(((^-^)))
ガーリーなあの子は過呼吸持ちっていう妄想。
過呼吸なると首締めちゃいませんか。私だけですかそうですか。
ちなみに白塗りの彼が持ってきた紙袋はパン屋さんでお昼ご飯を買ったときのです。ベーコンと卵のサンドイッチなのです。
私の中で白塗りの彼は広島弁なイメージ。
九州の方で喋らせたいのに、そこまでいくとさっぱり分からん(^q^)
広島弁っつーか、まあ正味岡山弁も混ざってますけど☆〜(ゝ。∂)

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